journal fantastica

土曜日 5月 31, 2008

カテゴリー journal — fantastica @ 11:50 pm

今日は青空、お日様、そよ風と三拍子そろった土曜日でした。

が、わたしは生理痛で痛み止めを飲んでうつらうつらと寝たり、ベッドで本を読んだり。

そして夕方リアルターと落ち合って3軒の内見をする。

1軒はリーガルデュプレックスと呼ばれるタイプの家で、家の1階と2階がそれぞれ独立した

別々の住まいになっており、出入り口も電気のメーターも別。

自分達は好きな方に住み、もう片方を人に貸して家賃収入が見込めます。

特徴のない家で、全く惹かれず。

2軒めでは、現在のオーナーの趣味に圧倒される。

やたらと物が多く、それもざっくばらんにではなく、所狭しと飾られており、鏡とTVがやたらと多い!

それも鏡の大きさが半端じゃなくて、直径1m以上の巨大な円形の鏡がリビングとキッチンに1個ずつ。

それなりに重みがあるタイプの動物やらアートやらの置物が家中にあふれ、

結果的にはなんとなく安い印象であった。

終始家を見るよりインテリアに圧倒されて終わる。。。

3軒めは、うーん、1940年代に建てられた家。

その頃に建てられた家というのいうのは概して無味乾燥であまり魅力的でない場合が多く、

よって家の印象は現在の住人のセンスに左右されてしまうことが多い。

こちらもパスでした。

その後なんとなくあちらこちらの売り家のサインを見ながらドライブしていたら、

高い大きな街路樹がずらっと並び、緑がずらっと頭の上を覆っているストリートを発見。

こんなストリートに住みたいものだわと、しばし真剣に思う。

夕食はポル夫さんが作ってくれたBBQリブと、ガーリックマッシュポテト。

久しぶりにマッシュポテトを食べたら、なんだかやめられなくなった。

夜は映画「ミスティック・リバー」を見る。

救いのない映画。

悲しみや不条理を描いた映画、というレビューをよく目にしていたのですが、

そして確かに各俳優の演技には凄みがありましたが、

でもわたし個人的には腹立たしさを感じる映画でした。

復讐ものというのがわたしは苦手です。

後からネットで検索したら、感動したという感想を見ましたが、

わたしにはどこで感動するのかがよく分からなかったなあ。

何かがあってもそこを抜け出ることができずに、小さいコミュニティーで生き続けてしまう人々の姿には

妙なリアリティーを感じましたが。

ジミーの娘もそこを抜け出る前に命を落としたわけだしね。

ショーン・ペンを見るといまだに、この人はマドンナと結婚したんだなあと思うのはわたしだけか。

そしてデイブ役の人はティム・ロビンスが崩れたような人だなあと思いながら見続け、

最後のクレジットでティム・ロビンスその人だったことに気がつく。いやいや。

一体イーストウッドはなぜこの映画を撮ろうと思ったのか。

一度原作を読んでみたいです。

 

ロックな三味線、ニッポンのお兄ちゃん 5月 26, 2008

カテゴリー journal — fantastica @ 7:46 pm

先週の金曜日に、津軽三味線の吉田兄弟の公演があり、ポル夫と行ってきましたさ。

会場は元々教会だった建物をイベントホールに改築した美しい建物。

しかしここはシート番号がないので、先着順に座る方式。

前売り券を買っていたのですが、あまり意味がなかったような。

30分以上前には行ったのだが、すでに長蛇の列でした。

並んでいると、2、3人前に友人N子と旦那を発見。一緒にバルコニー席から見ることにしました。

吉田兄弟がステージに出て来た瞬間、うわー、普通のニッポンのお兄ちゃんだーっと

思わずN子と笑ってしまった。

あくまで普通のニッポンのお兄ちゃんが、異国のステージでにこやかに、すっくり立っているのは潔い。

人に見せられる芸がある人と言うのは、どこに行ってもまっすぐ立てるのかもしれません。

カナダのステンドグラスがある石造りの教会のステージで見る三味線は違和感があるようで、

でもいつのまにか彼らのステージになっていました。

平凡な表現ですが、ものすごい迫力!

ギターを弾いたことがあるであろう男性達が「すげー」という空気で熱くステージを見つめておりました。

そこらのロック兄ちゃんよりよっぽどロックな空間を作り上げていたぜ!!

あの音、あのスピード、そして三味線ってこんな多彩な音が出るんだーというシンプルな驚き。

どうかそのまったり笑顔と切れ味の鋭いロックな三味線で、世界を制覇してくださいませ!

 

たふびのらて = タフ日のラテ 5月 22, 2008

カテゴリー journal — fantastica @ 8:24 pm

気温はまだまだ肌寒いものの、すでに日は長く、9時でも全然まだ外で遊べます。

はやくあったかくなってくれないかなーっと。

今日はPMSなのか、朝も昼も夕方も、家でも職場でも、腹がたつこと続発な一日。

カフェインンンン!!と思い、夕食の後で毎度おなじみのご近所カフェ、スパイラルカフェへ。

このコミュニティーではほとんどアジア人を見かけることがないからか、

カフェのおっさんもいつのまにか顔を覚えてくれて、何を話すでもないのだが

入って行くといつも「おっ」と挨拶してくれます。

このカフェは地域密着型というか、いろいろイベントも多く、

いつも何曜日に何があるのか覚えられないのだが、行ってみたら木曜はオープンマイクの日でした。

3〜5歳くらいの子供がうじゃうじゃいるなあと思ったら、どうやらオープンマイクに

出演する人達の子供らしく、遠慮なく走り回っていた。

ラテを飲みながら新聞を読みながら、なんとな〜くオープンマイクにも耳を傾け、

なんとな〜くぼおっとしていたら、気持ちも晴れました。

なんて単純。そして安上がり。

こういうちょこっとした息抜きできる場所が日常的に近所にあるのは、かなりポイント高いよね。

やっぱりこのエリアも捨てがたいなあと改めて思ったり。。。

 

一生懸命あきらめる 5月 18, 2008

カテゴリー home & garden — fantastica @ 9:21 am

6日ぶりに帰宅したポル夫と一緒に、昨日は早速2軒オープンハウスを回りました。

1軒目の方が興味あったのですが、行ってみたらいまいちだった。

でもどっちにしてもすでにオファーがあって、交渉が進んでいるらしい。そうすか。

そして2軒目。

行ってみたらなんと!わたしの職場の近くで、先日ボスと近所のカフェに行く途中に前を通り、

庭に子供用のツリーハウスが作られているのを見て、可愛い家だねーと話した家だった!!

大興奮で中に入る。

1914年に作られたというキャラクターハウス。

リビングとダイニングの両方にでっかい出窓があり、とにかく窓が多くて明るい。

ダイニングの壁には作り付けの飾り棚や本棚が、なんだか凝っています。

そしてキッチンから庭に通じる出入り口には小さなポーチがあり、そこにも出窓が。

全体的にリビングとダイニングは古いキャラクターをそのまま残し、(暖炉はガスになってたけど)

キッチンとバスルームはきれいに使いやすくリノベーションされていました。

家のあちらこちらのディテールが可愛く、窓が多いのも、天井が高いのも素敵で、

とにかくわたしは今まで見たおうちの中でダントツ一番、気に入りました。

ツリーハウスのある前庭も素敵だし、裏庭にはデッキもあるし、地下室はテナントを入れられるように

改造されていて家賃収入も見込めるし、あと家が建っている場所が高いのも気に入った。

もう言うことなしだよ!!というくらいに一気に興奮が高まるわたしとは裏腹に、

盛り上がっていない人が約1名。。。

ポル夫さん、確かに家と庭はいいけれど、ロケーションがだめらしい。

二つの大きい道の間の抜け道に面していて、割と交通量が多い。

さらにベッドルームが庭側じゃなくて道側にあるため、まあ確かに多少は音がするかもしれん。。。

うるささの定義とは人によって違うので、わたし的には全くOKなロケーションでしたが、

ポル夫的にはそれがかなり気になるらしい。

80%気に入ったらオファーをしてもいいけど、この家は75%にしか達しない。。。んだそう。

家くらい大きな買い物だと、どちらかがもう片方を説得して買うものでもないと思うし、

彼の性格的にもしこの家を買って何か不満があったら、ずっとわたしに文句を言うだろうから、

そんなのはわたしも嫌だし。。。

それに彼の言い分も分かる。

確かにあの家は上の階にはベッドルームが一つしかなくて、それが道側だから、

もうそれを変えようがない。

あああぁぁぁ。。。

こんなに好きになったのになあ。ちぇっっ

家の中は変えられてもロケーションは変えられないから、あきらめるしかなさそうです。

と言う訳で、昨日から一生懸命あきらめようとしています。

すごくくやしいけれど、気持ちを切り替えるべく、ふがふがと息巻いています。嗚呼嗚呼嗚呼。

この家以上に気に入る家が見つからないと、絶対納得しないからねっっという気分ざます。

 

スパイシーピーナッツヌードル 5月 15, 2008

カテゴリー journal — fantastica @ 9:13 pm

今日クライアントからのメールに「やっとお日様が出てますね!!」と書いてあり

あーやっと雨も止んでお日様だよーと思っていたら、外から帰ってきたボスやら

帰宅したボスの旦那やらが、口をそろえて外はあったかいと言う。

わたしのオフィスは、窓は大きくて眺めはいいのだが日が入らなくて寒い。

半信半疑で外に出てみたら、あら、ほんと、やっとちょっと初夏めいてきたではないですか。

これはうちに帰るのはもったいないと思い、前からちょっと気になっていたヌードルボックスで

夕ご飯をテイクアウトして、ダラスロードへ。(一人だと気楽だ〜)

ダラスロードとは海沿いの道でして、駐車スペースもいっぱいあるし、遊歩道やら広っぱやらビーチやら

地元民の憩いの場です。

車を止めると空は青く、人々も嬉しそう。犬も嬉しそう。わたしも嬉しい。

そしておもむろに、スパイシーピーナッツソースヌードルを食す。

普通に美味しかったですが、これが10ドルって高いと思うな。

日本だったらこの程度の食べ物に千円は出さないよねえ。

でもこの店は最初は屋台だったのがどんどん人気が出て、今ではダウンタウンに2店舗出してます。

お腹がいっぱいになったところで、散歩。

ビーチにも降りて、じゃりじゃり歩いて、丸太の上でぼーっとして、

久しぶりに手帳をアップデートしたり。

待ってましたっっとばかりに、たーくさんの老若男女がビーチを歩いたり、

犬と散歩したり、走ったり、グループで座りこんでお喋りしたり、外の空気を満喫中していました。

日も長くなってきたし、これからの季節、お天気さえ良ければ楽しい夕べが楽しめます。

 

本日の終業は6時45分 5月 14, 2008

カテゴリー journal — fantastica @ 7:56 pm

ポル夫さんが不在につき、今週は毎日車で通勤できて、嬉しい限り。

どうせなら車がある時に用事があるといいのに。。と思っていたところ昨日歯医者から電話があり、

「明日キャンセルが出たんだけどいかが?」ということで、行きまーす!

今日仕事中に抜けて行ってきました。

帰りに歯医者の近くのお気に入りベーカリーでいろいろ物色。

結局ベジピザとクロワッサンと、キノーラという穀物のサラダと、ストロベリー&ルバーブタルトを。

ベーカリーではついつい買い過ぎますな。

その後ちょうど銀行に用事があって同じエリアに出て来ていたボスと、カフェで待ち合わせてお茶。

仕事の話しも、場所を変えるとちょっと新鮮というか、楽しくできるような気がする。

最近忙しくて、毎日残業しています。

と言っても日本にいた時は7時8時が普通で、遅い時は10時11時まで働いていたわけですが、

今は遅くても7時くらいまで。

ただ日本にいた時は大きなオフィスで、ちょっと他の人とお喋りしたり、

手伝ったり手伝われたり、時にはうまく息抜きを織り込むことも。

今は基本的に一人なので、ひーたすらずーっと仕事しております。

よってランチも結局PCの前で仕事しながら食べることが多い。

この前ある方のブログで、食べながら働く人が多いせいでオフィスのキーボードは細菌の宝庫、

という記事を読みました。。。恐い恐い、考えたくない。

ほんとは30分くらい時間を取って、ちょっと庭にでも出てランチすればいいんだけど

それが妙にできないのよねー、いやはや。

まあもう少し暖かくなったらねー。。。ということにしておこう。

 

国境 5月 13, 2008

カテゴリー journal — fantastica @ 7:05 am

昨日出張先のポル夫と電話で話したら

研修場所へと向かう同僚と二人のドライブは、珍道中だったらしい。

なんでもバンクーバーでフェリーを降りてから間違った方向に進んでしまい

ぽつりとあった店で道を聞いたらそこは免税店で、

もう後は国境に向かうしかなかったらしい。

入国管理管に事情を話したところ、旅の目的を聞かれ

「ストレス管理の研修会です」と言ったら

「今この瞬間、ストレス高いでしょ」と言われたらしい。

アメリカのイミグレを抜け、すぐさまぐるっと回ってカナダのイミグレに並び

1時間ほど待って再び国に入ったそうな。

まあ地続きってことは、いろいろありますな。

きっと同僚と二人してほんとにどう見ても迷った人達、に見えたんでしょうねえ。

ストレス管理の仕方、しっかり勉強してきてくだされ。

 

今日はアートを見て、映画を見た 5月 11, 2008

カテゴリー journal — fantastica @ 10:14 pm

ポル夫さん、今日から6日間の研修で出かけていきました。

その間車が使えるのがちょっと嬉しい。

この週末はわたし達が住んでいるコミュニティーでアートクエストというイベントがあり、

朝ポル夫を見送ってから、午後から一人でごとごと出かけてみました。

このコミュニティーに住んでいるアーティスト達が一斉にオープンスタジオを開催し、

参加者は地図を片手に自分でツアーをして回る、というイベントです。

小さいコミュニティーですが、こんなにアーティストがいたとは知りませんでしたわ。

油絵、水彩画、アクリル画、木工といった王道から、

電気スタンドを使ったアート、布を使ったアート、などもありました。

どこのアーティストの人も感じがよく、人懐っこい人ばかりでちょっとほっとしたり。

人のおうちの中に入れるというのも、また楽しい。

こんなにアーティストがいたなんて知りませんでしたーと言ったら、

わたし達も知らなかったのよー、ということであった。

面白いのは、今回のイベントのオーガナイザーは新しくこのコミュニティーに超して来た人らしい。

意外と外から来た人が、そうやってコミュニティーの結びつきや発展に貢献したりすることってあるよね。

カフェでの開催も含めて全部で18箇所あり、わたしは一部車で、後は徒歩で、

合計11箇所を回りました。上出来上出来。

一番好きだったのは、引出しアート。

横幅30cmくらい、高さが4cm〜15cmくらいの小さな引出しが縦にずらっと並んだキャビネットがあり、

引出しをあけると、一段一段、いろんな物が入っているのです。

小石だったり、動物の骨だったり、折り紙だったり、花びらだったり、

小さい容器に分けられたビーズだったり、炭だったり、削ったクレヨンだったり、いろいろ。

わたしが一番好きだったのは枯れ葉の引出しかなあ。

同じ葉っぱを束ねてグループにしたものをいくつも並べてありました。

中に入れるものに合わせて引出しの中も色を塗ったり、紙を貼ったり、

とにかく引出しを開ける度に新しい世界。

わたしはまず小さい引出しがいっぱいついた棚とかキャビネット自体が好きなのですが、

その小さい引出しを開けてもよくて、さらに引き出す度に全く違う世界がのぞけるなんて、

コンセプトも内容も全部とっても気に入りました。

このアーティストは普段からありとあらゆる小物やら雑貨やら石やら骨やら

なんでも集めてるんだろうねえ。

今回のイベントが成功して、来年からアニュアルイベントとして定着するといいのにな。

夜は友達とビクトリア大学の中にあるシネセンタに映画を見に。

中国を舞台にしたドキュメンタリー。

開発が進み、国が発展していくということは、ある意味で個人=国民の生活を

踏みにじっていくものである、という現実が穏やかに、悲しさとおかしさを織り交ぜて描かれていました。

日本にいた時は、アメリカの映画もヨーロッパの映画もアジアの映画も、全て外国映画。

でも今ここでアジアの映画を見ると、なんというか変なプレッシャーがあります。

大きなくくりで考えると、同じアジア人として自分もそこに属さなくてはいけないような、

あくまで外からの視点で見てはいられないような、立ち位置の不明な感覚。

一方で、例えば中国よりはアメリカの方が自分にとっては馴染みがあるという現実。

それはそれとして、とてもいい映画でした。

大きな大きな川が流れている光景が何度も出て来たのですが、川が流れ続けるように

人々もまた生き続けるのだとしか言いようがない、日常の強さを感じました。

ちなみに場内の観客がどっとうけたのが、海外からの観光客を相手にするための

若いスタッフへの英会話レッスンの内容。

「カナダとアメリカを比べないこと」(一気に爆笑)

「ケベックの独立については話さないこと」(さらに笑い)

「北アイルランドについても話さないこと」(いやいや全く、という笑い)

2007年に作られた映画だそう。

登場していた家族の前途を祈らずにはいられない映画でした。

 

まだ見ぬうちは何処 5月 8, 2008

カテゴリー home & garden — fantastica @ 10:35 pm

家探しを始めてかれこれ5ヶ月目に突入しております。

内見は30数軒でぱったり止まっています。

この前逃した家が二人ともとっても気に入っていて、いまだそのイメージから抜けられない感じ。

例えば家のデザインにはA, B, Cという3タイプがあり、わたし達が好きなのはAタイプで

そのAタイプの家の中でも特にコンディションがいい家だった。

というのなら、また他のAタイプの家が出てくるのを待てばいいわけですが、

A, B, Cタイプを見ていたら、思ってもいないEタイプの家を見つけて、それがとても好きだった。

というような状態だったので、果たしてまたEタイプの家に出会えるかどうか。。。

あの家を越える家に出会えるまで、地道に待つしかないんだろうなあ。

家も出会いとタイミングよね、きっと。

写真は全く話しが違いますが、今日届いたポル母からのポストカード達。

旅行好きのポル母は旅先からカードを送ってくれて、わたしはそれをコレクションしています。

今回はイタリアでした。いいなあ、イタリア。いつか行ってみたい。。。遠い目。

 

英語の本を読んだ 5月 6, 2008

カテゴリー journal — fantastica @ 8:01 pm

自他ともに認める本、活字、読書大好き人間なのですが、今までずっと日本語でしか

読書を楽しむことができませんでした。

もちろん語学力の問題もあるでしょうが、でも一応仕事では日常的に英語を使っているので

全く英語を理解できない訳ではない。

だいたい日本語でだって、そんなに難しい内容の本を読んでいるわけでもないし。

結局わたしは読むことが好きなのではなくて、日本語が好きなのかなあとも思ったり。

いやいや、英語で自分が楽しめる本をまだ見つけてないだけさ、と思ったり。

そんな中、友人のL子が貸してくれたこの本が、生まれて初めて読んだ英語の小説になりました!

「Glass Castle」=「ガラスの城」

なんだか一昔前の歌謡曲っぽいタイトルですが、いやいや、内容は演歌も顔負けの濃い〜人生の話でしたわ。

作家本人の自伝的小説。

発明好きの電気技師の父親と、自称アーティストの母親、4人の子供の家族のお話。

豪快で豪傑で強くて楽しくて家族を愛しているけれど、いつのまにかアルコールに負けていってしまう父親と、

人類愛に満ちた言葉を吐きながら大人になれず、プライオリティーがおかしい母親に育てられる子供達。

お金がなくても、借金取りに追われて夜逃げを繰り返しても、子供が小さい時は全てがアドベンチャー。

クリスマスプレゼントが買えない時、父親は子供達を一人一人アリゾナの夜空の下に連れ出し、

好きな星を選ばせてくれる。

子供を産む時も、子供が怪我をして入院しても、退院する時は常に病院を脱走。

時々は命にかかわるアクシデントに見舞われながらも、家族は一緒にアドベンチャーを楽しみ続ける。

それが子供達が成長するにつれ、お金がないということが致命的になってくる。

育ち盛りの子供達は学校に持って行くランチもなく、学校のごみ箱をあさってクラスメートの食べ残しを食べる。

新しい洋服を買ってもらえず、ズボンに穴があくと、足をズボンと同じ色のペンで塗ってごまかす!

家具を買うお金はもちろんなく、子供達は家の中で段ボールをベッド代わりに眠る。

父親はますますアルコールにおぼれ、昔はわくわくして耳を傾けた発明の計画が

ただの夢物語にしか聞こえなくなってくる。

そしてますます自分の世界に閉じこもる母親は、働くことを嫌がり、

飢える子供達に隠れて一人ベッドの中でチョコレートを食べていたり、

子供達が見つけた指輪を売る代わりに、自分を励ますため、と言い張って自分が身につけたりする。

もうこの母親の身勝手さというか、独自のプライオリティーにはついていけませんでしたわ。。。

そんな両親の横で子供達はどんどん知恵をつけ、生活力をつけ、必死で生きて行く。

そしてある時から、親と子供の立場が逆転してしまうのです。

将来どころか、現在をもしっかり見据えられない両親を残し、子供達は絵を描いて売り、

ベビーシッターをし、木を切ってお金をため、助け合いながらNYへと移り住むのです。

いやあ、本当に信じられない描写ばかりで、止まらずにひたすら読んでしまいました。

日曜はほとんど1日この本にのめりこんでいたと言っても過言ではない。

しかーし。

NYに移り住んでからも、話しは終わらないんだな。

子供達はNYで学び、働き、助け合いながら暮らしている。

とそこへ。。。なんと両親もNYにやってくるのだ。えーっっ。。。

そしてどんどん生活を安定させていく子供達とは裏腹に、両親はNYでホームレスになる。

それも子供達の手を振り切って、助けはいらないと言ってホームレスに留まるのです。いやはや。

作者の視線は落ち着いていて、歯をくいしばって耐えたであろう飢えと貧しさといじめも、

両親から確かに受け取った深い愛情も家族の思い出も、全てを真っすぐに書き表している。

きっと根底には自分の家族への愛があるのでしょう。

決して無理に感動に持って行こうとしていないのも、かえって共感できました。

この世界には、いろんな人がいる。

いろんな育ち方をして、いろんな道を歩む人がいる。

世界は広く、英語の本もまた楽しく、わたしはもっともっと本の世界に入っていかれそうです。